ヤクルト村上「55号」へあと2本 来季は「世界の王」“もうひとつの記録”を塗り替えるか
■最大限に警戒
しかし、これが来季となれば、そうはいかない。どの球団も優勝のため、村上を最大限に警戒するだろう。となれば、待っているのは開幕からの四球攻めだ。
三冠王ではないが、ソフトバンクの柳田がトリプルスリーを達成した翌年の2016年は顕著だった。この年、柳田は開幕から5月までの49試合で55四球。まともに勝負してくれない苛立ちでボール球に手を出すケースが多く、4月までは打率.236と低迷した。
ちなみに王貞治は62年から引退前年の79年まで、18年連続リーグ最多四球。四球と敬遠の日本記録となった74年も、前年に続いて2年連続で三冠王を達成している。「世界の王」と尊称されるゆえんだ。
まだ22歳と将来性も豊かな村“神”。“王”以上の存在になれるか。