五輪汚職はライセンス契約にまで波及! 組織委と契約企業は50社超…関係者は戦々恐々

公開日: 更新日:

オトモダチ、コブンが関係先の捜査線上に次々浮上

 捜査線上にはライセンス商品を販売していた都内のA社も浮上。ここにも高橋容疑者に近い人物がいる。

「高橋氏の古巣・電通出身で、一回り近く年下の人物がA社の役員に名を連ねている。組織委とライセンス契約を結ぶにあたって、高橋氏に口利きを頼んだのではないかというのです」(調査会社関係者)

 一方、関係先として東京地検特捜部が家宅捜索した広告大手「ADKホールディングス」にも高橋容疑者の“子分”のような人物がいた。「デイリー新潮」(23日配信)によると、野田聖子元総務相の実妹の夫・T氏だ。東京2020オリンピック・パラリンピック本部長だった。ADKルートのキーマンとして、特捜部から複数回聴取を受けているという。

 ADKは高橋容疑者の後押しでスポンサー獲得業務の「販売協力代理店」となり、駐車場大手「パーク24」と組織委の契約にタッチ。電通から約4000万円の報酬を受け取った。特捜部は高橋容疑者があえてADKを介在させたとみているという。ADKで五輪関係の業務を仕切っていたのがT氏で、高橋容疑者とは蜜月関係にある。

 T氏を知る人物はこう言う。

「Tさんは肩くらいまで伸ばした茶髪にガングロで、一見するとチャラチャラしたサーファー風。ちょっとカタギには見えないのですが、話すとビックリするくらい謙虚で、冗談も面白い。人の懐に飛び込むのが上手ですから、高橋さんにもうまく食い込んだのでしょう。高橋さんを頼って仕事を取りにいったのだと思います」

 オトモダチに“子分”──。高橋容疑者起点の汚職ルートはどこまで解明されるのか。

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