「五輪汚職」大広とコモンズ2、英会話大手のスポンサー契約で利益分配の「覚書」
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、広告大手「大広」が、英会話大手の大会スポンサー契約を担当して得た利益について、大会組織委元理事の高橋治之容疑者(78)の知人の深見和政容疑者(73)が代表を務めるコンサルタント会社「コモンズ2」に「協力業務の対価」として半額の1300万円を支払う「覚書」を結んでいたことが分かった。29日の朝日新聞が報じた。
英会話大手は、高橋容疑者と深見容疑者が古巣の電通に働きかけた結果、2018年9月に7億円の協賛金で組織委とスポンサー契約を結んだ。
大広は電通を通じ、組織委から2600万円の委託料を取得。それを受け、大広は9月28日付でコモンズ2と「協力業務の対価に関する覚書」を締結し、深見容疑者と大広の執行役員の谷口義一容疑者(57)が署名した。
東京地検特捜部はコモンズ2が受け皿となって大広の利益の半分が高橋容疑者に流れたとみて捜査している。