東北福祉大・蝉川泰果の史上初アマ2勝 国内男子ツアーのゴルフ内容は大きく変わる
■ドライバーで攻め続けないと勝てない
タフなセッティングであっても、ドライバーでコースを攻め続けるポテンシャルがなければ、追い上げる選手はいろいろな面で負担が大きくなり、これからは勝てなくなると気づきます。
タイガー・ウッズがPGAツアーにデビューした時は、圧倒的な飛距離と弾道の高さに世界中が驚きましたが、蝉川にもウッズに近いゴルフを感じます。
昨年の関西オープンはドライバーが曲がって71位に終わりましたが、それから修正できたのも努力の積み重ねであり、「タイガー・ウッズのような選手になりたい」「見ている人が面白いな、すごいなというプレーがしたい」という明確な目標があるからです。
飛ばし屋はショートアイアンも飛んで距離が合いづらいというケースがありますが、蝉川は飛ぶだけでなく小技もうまい。
9番ホールでグリーン奥からアプローチを2度続けて失敗してトリプルボギーになったのも、ぎりぎりの選択でパーセーブしてギャラリーに“魅せるゴルフ”をしたかったからでしょう。