オリックス26年ぶり日本一! FA戦士が5年前に予言していた「巨人との決定的な違い」
当時のオリックスは15年から5位、6位、4位と17年まで3年連続Bクラスだった。
■現エース山本由伸はまだ“何者”でもなかった
増井はさらにオリックスで目についた若手として「打者では(3年目の)吉田正。えぐいスイングをしているし、飛ばしますね。投手では(2年目の)黒木、山岡。新人時代から、いい投手だなと思って見ていました。ファームにもいい選手がいっぱいいますよ」
主砲の吉田正は入団2年目の17年は打率.311、本塁打は12本だった。今シリーズでMVPを受賞し、今ではクリーンアップを張る「ラオウ」こと杉本も17年オフの段階で2年目、先発として第6戦で勝利を挙げた山崎福は3年目を終えたところ。現エース・山本由とセットアッパー・山崎颯は高卒1年目を終えた段階で、まだ“何者”でもなかった。
一方の巨人はその後、19、20年にリーグ連覇を果たしたものの、日本一にはなれなかった。増井はまだ弱かったオリックスに巨人以上の何かを感じたようだ。今季限りで戦力外となり、現役続行を希望しているベテラン右腕だが、先見の明はあったということだ。