中日・京田↔DeNA砂田トレードで分かった 立浪監督が目指すは名将2人の“ハイブリッド”
中日・立浪和義監督(53)がまたも動いた。
18日に発表された、遊撃の京田陽太(28)とDeNAの中継ぎ左腕・砂田毅樹(27)のトレード。中日は先日も中軸打者の阿部を放出し、楽天から涌井を獲得したばかりだ。
京田の遊撃守備は一級品だが、打撃に難があり、今季は打率.172。5月に横浜で行われたDeNA戦でまずい守備をすると、次の打席で代打を出されて交代。その場で立浪監督から二軍降格を告げられた挙げ句、「今すぐ名古屋に帰れ」と試合中に強制送還させられていた。
指揮官との確執もウワサされていたが、京田は2017年から昨季まで遊撃のレギュラーを張った主力選手。阿部に至っては今季133試合で打率.270をマークした主力中の主力だ。チームの中核選手を次々に放出するさまは、まるで星野仙一監督時代を見ているようではないか。
星野監督が中日の指揮を執った1987~91年、96~2001年の間、トレードに出された選手は牛島、平野、中尾、大豊、矢野……と、枚挙にいとまがない。主力や功労者であっても積極的に選手を入れ替えることによって新陳代謝を図り、チームを活性化させていた。立浪監督は87年ドラフト1位で入団。星野監督のやり方を一番近くで見てきただけに、トレードにも抵抗がないのだろう。