エ軍が15勝左腕と13本塁打内野手を獲得 来季プレーオフ当確「90勝」戦力まであと一人
8年連続でプレーオフ進出を逃し、すでに身売りが決まっている大谷翔平(28)のエンゼルス。
新たなオーナーが決まるまでは補強もままならないといわれていたものの、意外にもオフは積極的に動いている。
FAで今季15勝した左腕のアンダーソン(32)、ツインズとのトレードで今季自己最多の144試合に出場して打率.285、13本塁打のウルシェラ内野手(31)を獲得した。スポーツライターの友成那智氏の話。
「アンダーソンは制球の良い変則左腕で、先発では大谷の次の2番手を任せられる投手です。おまけに故障が少なく、計算が立てやすい。シーズン後半のエンゼルスの先発防御率はリーグ2位。サンドバル(26)、デトマーズ(23)、スアレス(24)と左腕の若手三羽ガラスが成長著しいうえに、アンダーソンの加入で先発の層はさらに厚くなった。最大の課題はシーズン後半のチーム総得点(260)がリーグワーストだった攻撃力です。トレードで獲得したウルシェラは守備がバツグンにうまいユーティリティーで打撃もいい。このオフは実績ある打者が何人か自由契約になったので、あとひとり、シーズン25本塁打を期待できるような外野手を獲得できれば、チーム力はかなりアップするはず。同地区でワールドシリーズを制したアストロズを上回ることはさすがに難しいでしょうけど、90勝くらいする可能性はあると思う」
今季のア・リーグはレイズが86勝、ナ・リーグはフィリーズが87勝でプレーオフに進出した。さらなる補強が条件とはいえ、「90勝」といえばプレーオフ当確ライン。大谷はメジャー6年目にして初めて「ヒリヒリする9月」を過ごし、ポストシーズンに駒を進めることができるかもしれない。