箱根1区15年ぶり区間新の中大エース吉居大和 マラソン転向のベストタイミングはいつ?
■瀬古利彦は大学1年から
モスクワ大会から3回連続で五輪マラソンの代表になった瀬古利彦は早大時代、箱根路は4年連続でエース区間の2区を走り、1年からマラソンに転向。3年時の福岡国際マラソンで優勝し、翌年4月のボストンマラソンでは2位になった。吉居もすぐにマラソンに転向するべきではないか。
メキシコ五輪から2大会連続で5000メートルと1万メートルの代表になった元陸連強化委員長の澤木啓祐氏はこう語る。
「瀬古は高校時代から中長距離が得意でランニングフォームに上下のブレがなく、重心移動が路面と平行で着地抵抗が少なかった。つまりマラソン向きの走り方だった。走り方や持久係数などでマラソンに向いているか不向きかはある程度判断できるが、フォームや持久力はトレーニングで改善できる。確かに日本の男子選手がトラックで世界と勝負するのは厳しい。距離が長いマラソンの方が上位争いできる可能性は高いが、まずは42.195キロのフルマラソンを走れる体やフォームをつくるのが先決。大学3年の吉居は慌てることはない」
マラソン転向は実業団に進んでからか。