オリックスは12球団最強救援陣を解体! 侍J宇田川もポジション白紙のナゼ
しかし、首脳陣は救援陣に対して不安が尽きないようだ。中継ぎとしてブレイクした山崎颯(24)が今季から先発へ転向するなど投手陣の再編を行っているものの、前出の平井コーチが続ける。
「正直、去年が出来過ぎなんです。今季はどうなるのか、何も見えていません。平野(38)とワゲスパックは大体計算できるけど、他は全く……。いま僕が言えるのは『まず、去年と同じボールを投げられるようになれ』ということ。良くも悪くも先が見えない? うーん……今のところは去年より良くなるイメージは湧いてこないですね」
球界屈指の中継ぎエースとなった宇田川ですらポジションが白紙というのも驚きだが、ブルペン担当の厚澤投手コーチもこう言った。
「去年成績を残せたからといって、今年も同じことができるとは限らない。ただ、キャンプはリセットができる時期。最初から作り直すための時間がある。平井コーチの言うように、もう一度、一からやってもらおうということです」
オリックスは3月のWBCに山本と宮城、宇田川の3投手を派遣する。投手の派遣人数としては12球団最多で、日本が決勝ラウンドまで進めば、3人が開幕に間に合わないのは必至。これが公式戦に影響を及ぼす可能性はあるにせよ、「あくまで贅沢な悩みでしょう」とは、球団OB。