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反町康治日本サッカー協会技術委員長

1964年3月8日、さいたま市出身。静岡・清水東高から慶応大。総合職で入社した全日空の社員Jリーガーとして横浜フリューゲルスでプレー。94年に全日空を退社してJ湘南とプロ契約。元日本代表MF。97年に引退。2001年に新潟監督。08年北京五輪代表監督、日本代表コーチを兼任した。湘南と松本山雅でも監督を務め、20年3月にJFA技術委員会の委員長に就任。

(5)日本代表人気を国内にどう還元するのか真剣に考えなければならない

公開日: 更新日:

 ──ブームというのはいつか終焉を迎えます。

「我々は、なでしこジャパンでそのことを経験しました。2019年に日本でW杯が開催されたラグビーもそうです。盛り上がった直後にコロナ禍に見舞われ、大きな打撃を受けてしまいました。

 今の代表人気を国内のサッカーにどう還元していけるか、真剣に考えなければいけません。サッカーをやりたい子ども女性、年配者にプレーできる場所を提供したり、地方のテレビ局がJリーグの放映権を獲得し、地上波で試合を中継することも効果的でしょう。たとえばJ3今治ですが、地元のテレビがデーゲームを生放送で流したら、地元の人が『新しいスタジアムが完成した』と再認識できる機会にもなります。地道な努力を重ねていきたいと思います」

■秋春制で新たなファン拡大の可能性

 ──今年からJリーグが地方のテレビ局とタッグを組み、サッカー番組の放送に着手します。

「プロ野球とシーズンが重ならないようにするのも一案です。米国では4大スポーツの野球、バスケ、アメフト、アイスホッケーのシーズンが、なるべく重ならないように配慮され、それぞれに関心が高まるような仕組みになっています。Jリーグが秋(開幕)─春(閉幕)制になれば、新たなファン層の開拓が実現するかもしれません」

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