ダルビッシュの絶大求心力!直接指導された巨人勢メロメロ、大勢は“個人授業”に感謝感激
松坂やイチローの役割を一手に背負うつもり
侍ジャパン関係者がこう明かす。
「ダルは米国でも、実績のない若手にアドバイスを求めることがあるほど貪欲。日本ハム時代、世界一になった2009年大会では当時、レッドソックスに在籍していた松坂大輔にWBC球の対処法など、いろいろ教えてもらったそうです。大きな影響を受けたようで、松坂が引退する際に『プロ1年目に投手としての格の違いを感じ、WBCでは皆に優しく人としての格の違いを感じました』と自身のツイッターでつづっていた。あの時の松坂やイチローの役割を今回はダルが一手に背負うつもりなのだと思います」
来日前には、侍ジャパンのメンバーに向けてこんなメッセージを届けている。
「戦争に行くわけじゃない。気負って体が固まってガチガチになって、もし米国に負けたとしても日本に帰れないというマインドでいてほしくない。気負う必要はないと伝えたい」
この日も「戸郷にアドバイス? アドバイスというと“上から”だと思ってしまう。お互い意見交換しながら、WBCの期間で、優勝だけじゃなくて、みんなでレベルアップできればいい」と語る姿勢に、巨人勢はすっかりとりこになった。
この日、宮崎入りした栗山英樹監督(61)が、「世界一になれるように一生懸命チームを一つにして世界に向かっていきたい。日本のために、日本の野球のために、全力を尽くす」と相変わらず前のめりなのとは対照的だ。栗山監督もメディアも二言目には「日本のために」「日の丸を世界の頂点に」などと重圧を背負わせるが、選手は間違いなくダルを中心にまとまる。事実上の「ダルビッシュジャパン」が始動した。