オリックス茶野篤政は公務員を目指した「フツーの子」…周囲を仰天させた闘争心

公開日: 更新日:

■複雑骨折も片手で練習

 勤勉な茶野だが、実は気持ちの強さを内に秘め、時として周囲を驚かせた。中学3年生の春のことだ。集大成である夏の大会に向けてこれからという時に、スランプに陥った。ヒットが出ずに焦る中、迎えた練習試合の打席でバットに当たったボールはボテボテのゴロ。なんとしてもセーフになろうとヘッドスライディングで飛び込んだ。

 母の博子さんが振り返る。

「その時、一塁ベースに腕を引っ掛けてしまい、左腕を複雑骨折してしまったんです。全身麻酔をするほどの大手術でしたが、その次の練習には出かけて行きました。何としても夏の大会に出場するため、片手で練習を続けていました」

 医師が「元には戻らないかもしれない」と言うほどだったが、大会に出場。持ち前の闘志が大ケガをもたらし、大ケガを克服させたのもまたその闘志だった。

 PL学園の黄金時代をつくった名将、名古屋商大元監督の中村順司氏(76)がこう話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭