今季ツアー初V狙う女子プロ新鋭4人のセールスポイント「私のココを見て」
鶴瀬華月(20歳・メルセデスランキング69位)
憧れの人に、一歩近づいた。
鶴瀬華月は4月8~9日に行われた富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで、自己最高位の8位タイと健闘。2日目に6バーディーをマークし、4アンダーと大爆発した。
今年デビューのルーキーで、尊敬するゴルファーは宮里藍。小学校1年でゴルフに魅了され、ゴルフ名門校の東北高校に進学したのも、宮里の母校という事情が大きかった。
本人は「私はメンタルが強くない」とは言うものの、追い込まれたら強い。今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは、初日に5オーバーと大叩きし、88位タイ。2日目も7番までに2ボギーと苦戦し、予選落ちは時間の問題かと思われた。しかし、9~14番でバーディーを4つ決めると、最終18番もバーディーフィニッシュ。見事、予選落ちを回避した。かつて宮里藍が言った「逆境はもってこい。逆境以上に財産になる経験はない」という言葉通りのゴルフである。
課題は飛距離。167センチ、59キロとやや細身で、ドライバー平均飛距離228.50ヤードはランク78位。一方、ショットには自信があり、「好きなのは8番アイアン」と言う。パー5の平均スコア4.9535は87位で、パー3の同3.1477は82位とどちらも改善が求められる。それでもオフにキックボクシングのジムに通って筋力アップに努めるなど、欠点克服のため、努力は欠かさない。
トレードマークは名前の通り、花の咲くような笑顔。宮里藍がそうだったように、花も実もあるゴルファーを目指す。