今季ツアー初V狙う女子プロ新鋭4人のセールスポイント「私のココを見て」
桜井心那(19歳・メルセデスランキング35位)
今年2月、国内ツアー未勝利のプロ2年目ながら、トーナメントも主催するインテリア業界最大手の「ニトリ」と所属契約を結んだ。
周囲が期待するのもよく分かる。
長崎日大高3年時の2021年に九州女子選手権と高校選手権を制し、高校日本一として臨んだ11月のプロテストに一発合格。ルーキーイヤーの昨年はステップ・アップ・ツアーの賞金女王に輝き、下部ツアーながら年間最多記録となる5勝を挙げて2511万円の賞金を稼いだ。今年1月には台湾女子ツアーの開幕戦「日立レディースクラシック」に優勝し、ニトリに続いて「JA全農」とウエアメーカーの「アンパスィ」と契約。19歳になったばかりの大器を企業が放っておくわけがなかった。計6社のスポンサーを背負って今季に臨んでいる。
166センチ、62キロから放つ、飛距離が武器だ。今季9試合を消化した時点でのドライビングディスタンスは252.00ヤードでランク8位。塩谷育代プロが「ショットの精度やアプローチの種類に課題を残すものの、ドライバー飛距離はレギュラーでも十分に通用する。ゴルフに取り組む姿勢もしっかりしていて、今年はどんな活躍を見せてくれるのか楽しみ」と認める若き実力者である。
同学年でプロ同期の川崎春花が昨年、レギュラー2勝とブレーク。同じく尾関彩美悠も初優勝をマークした。
出世争いに後れを取るわけにはいかない。