<55>私の娘も「2世」と呼ばれていたかも 岸田長男の秘書官辞職に思うこと
岸田文雄首相の秘書官を務めていた長男が話題になった。親族と首相公邸で忘年会を開き、組閣ごっこの写真を撮影するという悪ふざけがバレて辞職に追い込まれた。
これをきっかけに、改めて「2世」についての議論も巻き起こったようだが、考えてみれば、中学生になる私の娘も「2世」と呼ばれる可能性があったのかもしれない。
しかし、幸か不幸か、娘はスケートに興味を示さなかった。もし、「やりたい」と言えば、応援するつもりではいた。周りの人から「お母さんはメダリスト」と、なにかと比較されることになっただろうけど、プレッシャーに悩む娘にかける言葉も用意していた。
「お母さんは長野オリンピックでメダルは取れたけど、3位の銅メダル。まだ上がある。銀メダル以上はまだ残っているよ」と。
もちろん、娘に伝えることはない。それどころか、「私の足が太くなっちゃったのは、筋肉質なママのせいだ」と言われる始末。スラッとしたスタイルに憧れているらしい。走って細くしてみたら? とランニングを勧めて、一緒に走ったこともあった。すると、どうだろう。娘のスピードが速くて、ついていけない。才能を感じて、惜しいなと思ったり。