巨人・菊地大稀は佐渡から飛び出した“ヤセの大食い” 大型右腕の肉体は驚きの食事量が作った
桐蔭横浜大に進学すると、2年春からベンチ入り。ウエートや投げ込みでさらに肉体を強化。最速150キロに達した。桐蔭横浜大の齊藤博久監督(57)が言う。
「菊地と初めて話した印象は、純朴だなと。佐渡島で育ったということもあるんでしょう。高校までは地理的に対戦相手が限られてしまう部分もあったと思うので、まずは自分自身の実力を実感してもらおうと。レベルが高い環境でも、コツコツと練習していました」
持ち前の熱心さに加え、齊藤監督が紹介したトレーナーの施術によって、見違えるように体の使い方がレベルアップした。投球に安定感も増し、切れのあるストレートに磨きをかけたうえで、タテに割れるスライダーを身に付けた。
「エンジンが大きく、非常に強い球を投げられるのが武器」とは、前出の齊藤監督。高校時代はプロ志望届を出すも、指名漏れ。4年の時を経て、巨人・円谷英俊スカウトの目に留まった。
佐渡への思いを口にすることが多い大型右腕。故郷の期待も背負っている。