著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーで語り継がれる「ポストシーズン請負人」伝説 球団のお荷物が獅子奮迅の働き

公開日: 更新日:

 この獅子奮迅の働きによって、お荷物球団だったブルワーズは26年ぶりのPS進出を実現、この年のサバシアの活躍は「PS請負人伝説」となってファンの間で語り継がれることになる。

■マニー・ラミレス

 08年7月31日、54勝54敗と苦戦が続いていたドジャースは、プレーオフ進出の切り札としてレッドソックスから主砲マニー・ラミレスを獲得した。その時点でラミレスは通算本塁打数500を超えている大打者だったが、わがままな行動がひんしゅくを買い球団が放出したがっていたため、ドジャースは労せずしてラミレスの獲得を実現、「請負人」として活用した。

 ドジャース移籍後のラミレスはレッドソックスに追放されたうっぷんを晴らすかのように長打やタイムリーを打ちまくり、シーズン終了までに53試合の出場で、3割9分8厘、17本塁打、53打点という驚異的な数字をマーク。それによってドジャースは得点力が大幅にアップし、最終的にナ・リーグ西地区の首位に躍り出て、4年ぶりの地区優勝を果たした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」