甲子園出場校の主将14人に聞いた「ぶっちゃけ、プロ野球の試合に興味ある? 行きたい球団はどこ?」
浮き彫りになっただ当代高校生気質
では、好きな球団はあるのか。
「巨人ファンです!」と元気よく答えたのは、東海大熊本星翔の川道樹主将。小学6年時に熊本のジャイアンツアカデミーに入っていたという。
しかし、「行きたい球団も巨人?」とたずねると、「行きたいのはソフトバンクです。育成選手が活躍しているイメージがすごく強いですし、自宅からも近いですから」とキッパリである。
球児たちのソフトバンク人気は高い。
「12球団で一番行きたいと思う球団はソフトバンクです。出身は宮城ですけど、昔からずっと好きですし、何より育成がうまくて、選手を見捨てないイメージがあります。上林選手が仙台育英のOBなので、親近感もあります。それ以外の球団だと……。関東の球団がいいですね。宮城から出たいです(笑)」(仙台育英の山田脩也主将)
「行きたい球団はソフトバンクです。東浜さんなどの先輩が活躍していて、身近に感じます。施設も充実していますし」(沖縄尚学の佐野春斗主将)
「ソフトバンクに行きたいです。小学生のころ、弟と2人だけでドームで観戦して、すごく輝いて見えたのが強烈に印象に残っています」(宇部鴻城の大川快龍主将)
その他、行きたい球団、好きな球団として主将から名前が挙がったのは、阪神、中日、オリックス、楽天だった。
■12球団はたぶん言えると思います
その一方で、花巻東の千葉柚樹主将は、「ニュースとかで見るくらい。12球団は……たぶん……言えると思います……」と苦笑いを浮かべた。「12球団全部を答えられそうにありません」と舌を出す主将もいたほど。球児にとって、プロ野球は目指す場所であり、個々の選手への憧れはあっても、試合結果や優勝争いには無関心……という当代の高校球児の嗜好、気質が浮き彫りになった。