ベルリンマラソンVは2時間11分台に 野口みずきの師匠「日本女子は進歩していない」と苦言
■日の丸背負えば満足か
男子は東京五輪前から日本記録更新者が複数出たが、女子は記録狙いより五輪や世界選手権の代表になることだけが目標になっていないか。
野口はアテネ五輪で金メダルを取った直後に日本記録を出そうと決めた。日本記録を出さないと日本のトップになれないからです。だから私は指導している選手に日本記録を取らせたかったし、400メートル、800メートル、1500メートル、5000メートルでも当時の日本記録を更新させ、2万メートルは世界記録だった。
ベルリン前の野口は1キロ3分15秒から18秒で走るためにスピード練習に取り組んだ。もう少し涼しければ2時間18分30秒の可能性もあった。
最近は女子の指導者と話をすることもなく、練習内容もわからないが、記録が伸びていないのは事実。練習で走る総距離は野口を超えているとしても、キロ当たりのスピードを上げる練習をやっているのだろうか。ペースメーカーのいない五輪や世界陸上は勝ち負けのレースとはいえ、マラソンがこれだけスピード化した今、外国人選手がスパートしたらついていけませんよ」
女子マラソンの時計はいつ動き出すのか。