大谷翔平の移籍先 選手IL入り期間最長のドジャースなら「二刀流」寿命がむしろ延びる根拠
「特にドジャースは選手の負担軽減を重視しており、前半戦終了間際やレギュラーシーズン終盤には、その先の戦いを見据えて主力を休ませたり、IL入りさせてリフレッシュに努めさせています。中でも先発投手の起用法は徹底しており、好投を続けていてもロバーツ監督が決まったように五、六回で降板を命じるのは珍しくありません。ド軍、ジ軍とも選手層が厚いからこそ、主力を定期的に休ませながらでもレギュラーシーズンを乗り切れるのです」
今季、ドジャースで先発投手を務めた14人のうち、試合数(24)、投球回数(131回3分の2)ともベテラン左腕カーショー(35)が最多だった。今季のサイ・ヤング賞候補であるカブス・スティールが30試合、173回3分の1、パドレス・スネルが32試合、180回、新人王候補のメッツ・千賀ですら29試合、166回3分の1を投げているだけに、ド軍先発陣の稼働率の低さがわかる。
「1人のエースに頼らずにリスクを分散しているのです。二刀流で心身への負担が大きい大谷にとってド軍は最適な球団で移籍すれば二刀流としての寿命も延びるのではないか」(前出の友成氏)
同じようにIL入りの期間が長く、人数も多いエンゼルスとは意味合いが異なるというのだ。