大谷翔平「10年1000億円」ドジャース入りの波紋…次のWBC出場に暗雲、侍J監督人事も難航必至
大谷が移籍先を10年総額7億ドル(約1015億円)のドジャースに決めたことを受け、日本ハムは10日、侍ジャパン前監督で現在は「球団プロフェッサー」を務める栗山英樹(62)のコメントを発表した。
「ファイターズから5年で旅立った翔平がメジャーリーグでの6年間でこれだけの評価を受けたということは、本当にうれしかったです」
今年3月のWBCでは、所属先のエンゼルスから大谷の招へいに成功。「師弟コンビ」として日本中を盛り上げた。現在、侍ジャパンの監督は井端弘和(48)氏が務めるが、2026年の次回WBCでの指揮は「考えていない」と話しており、24年11月の「プレミア12」までが既定路線。「ポスト井端」には、今季限りで巨人を退任した原辰徳前監督(65)を筆頭に、阪神を38年ぶりの日本一に導いた岡田彰布監督(66)らが挙がっている。
さる球界関係者がこう言った。
「WBC日本ラウンドを主催する読売には、2年連続4位で退任に追い込まれた原前監督に『有終の美』を飾らせたい意向がある。09年大会で侍ジャパンを世界一に導いた経験者でもある。ただ、巨人一筋で、大谷やメジャー球団とのパイプが強くない。大谷が3月のWBCに出場できたのは、栗山監督だったこと以上に、大谷の意向を全面的に受け入れるエンゼルスだったから。ドジャースでは史上最高の1000億円もの超大型契約を結ぶだけに、自由度は低くなって当然。手術した右ヒジの問題もあり、ドジャースは大谷のWBC参加に消極的にならざるを得ません」