山本由伸の市場価値高騰は大谷とドジャースのおかげ 投手史上最長「12年契約」の可能性浮上

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 FA市場の目玉右腕とはいえ、ここまで金額が吊り上がったのは、大谷と10年総額7億ドル(約1015億円)の巨額契約を結んだドジャースが争奪戦に加わったことと無関係ではない。ド軍は大谷の年俸の97%を後払いにして年俸総額を抑制。浮いた予算を補強に回せるため、豊富な資金力を武器に大谷に続いて山本の獲得にも乗り出したからだ。山本の獲得に総額3億ドル(約425億円)超を費やす余裕があるのはドジャース、ヤンキース、メッツくらいのもの。

 今季ア・リーグ東地区4位に終わり、7年ぶりにポストシーズン進出を逃したヤンキースは、オーナーのハル・スタインブレナー氏が山本獲得を「今オフの最優先事項」と断言し、ロサンゼルスでの交渉にも同席して誠意を見せた。ドジャースの動向に触発されたヤンキースが、ド軍を上回るオファーをして市場価値が高騰したのだろう。

 山本が「東西の名門球団」のどちらかを選択すれば、大谷に続くメガディールが成立しそうだ。

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