元関脇・寺尾さんの死去で錣山部屋は今後どうなる…井筒部屋は次兄・逆鉾の急逝で消滅
近年は元貴乃花親方の暴走に同調しての時津風一門離脱、コロナ禍でキャバクラ通いをした阿炎の謹慎など、何かと世間を騒がせた。そうした“余計”な騒動でのストレスもあったともっぱらである。
■井筒部屋は陸奥部屋に吸収合併される
気がかりなのは、今後の錣山部屋だ。実兄の逆鉾が運営していた井筒部屋は、師匠の急逝により、19年に消滅。最終的に陸奥部屋に吸収合併された。その陸奥部屋も、来年4月に陸奥親方(元大関霧島)が定年を迎えることもあり、後継者問題に揺れている。
前出の角界OBは「錣山部屋は大丈夫でしょう」と、こう続ける。
「井筒部屋は部屋付きがいなかったので致し方なし。陸奥部屋は2人の部屋付き、鶴竜親方(元横綱)は将来的な独立を示唆し、浦風親方(元平幕敷島)は『自分は顔じゃない』と継承を渋っている。その点、錣山部屋は、寺尾の弟子だった立田川親方(元小結豊真将)がいますからね。寺尾だって自身の体調を考えれば、生前からある程度、今後のことを指示していたはず。立田川親方もやる気のようだし、寺尾の遺族、つまりおかみさんと名跡を交換して、すんなり継承となるのではないか」
再び寺尾のような力士が出てくれば、土俵もまた盛り上がるのだが……。