勝利まであと1球から17連敗…1998年「七夕の悲劇」全真相、翌日も負けて最多連敗記録18に
試合後、控室に帰ろうとする近藤昭仁監督は、マスコミによってもみくちゃにされた。カメラマンは正面から写真を撮っていた。その距離、わずか20~30センチ。近藤監督がグリーンスタジアム神戸の階段を上っているところをカメラマンは後ろ向きでパチパチやる。近藤監督は前に進めず、「こっちは困っているというのに、そんなに楽しいか」と激怒。カメラマンを押しのけたのだ。
翌日のスポーツ紙には「ロッテ最多連敗記録の18連敗」とは別に「八つ当たり近藤監督、カメラマンを突き飛ばす」と面白おかしく報じられてしまった。ただ、あの場にいた選手はみんなこう思ったはずだ。「監督がやらなければ、オレが突き飛ばしていた」と。誰もが殺気立っていた。(つづく=次回は1月31日に配信予定)