ロッテ佐々木朗希「カーブ完全習得」はチームと本人にとって大きなプラス
オープン戦が始まってからのことだ。
ロッテの吉井理人監督が見守る中、佐々木朗希(22)が外野で、緩い変化球を繰り返し投げ込むシーンがあった。
「カーブですよ」と、ロッテOBがこう続ける。
「佐々木は投球の大半がストレートとフォークボールです。ストレートの平均球速が150キロ台後半で、フォークは140キロ台。たまに投げるスライダーにしても130キロ台で、緩急の差がそれほどではない。首脳陣は110~120キロ程度の変化球があれば、より投球の幅が広がると、時間をかけてカーブを習得させるプランを温めていたのです」
さて、その佐々木は10日のソフトバンク戦に先発、3回57球を投げて4安打無失点、3四死球。投球の大半はストレートとフォークで、あとはスライダーが4球だけ。カーブは投げなかったが、それが手の内に入れば、チームにとっても佐々木本人にとってもプラスに作用するのは間違いない。
吉井監督は今季、佐々木を開幕から先発ローテに入れて中6日で回す青写真をもっている。開幕から小島和哉(27)、種市篤暉(25)、佐々木の順に投げさせる方針も明かしている。ロッテは昨年2位。佐々木がいま以上にスケールアップしてそれなりの数字を残すようなら、リーグ優勝も視野に入ってくる。