ロッテ佐々木朗希を襲うメジャーの呪縛…腕とメンタルが縮こまり2試合連続で四球大幅増
剛腕がこの日も苦しんだ。昨17日の楽天戦に先発したロッテの佐々木朗希(22)が4回6安打4失点。初回に3本の二塁打を含む4安打1四球と畳みかけられ、いきなりの4失点で天を仰いだ。
「初回にMAX158キロを記録するなど、スピードはありました。にもかかわらず、小深田には153キロを右中間二塁打、島内には155キロを右翼線二塁打。いずれも引っ張られて長打を許した。球速表示ほどの球威、キレがなかった証拠です」(評論家の橋本清氏)
本人が「真っ直ぐに力がなく、思うようにコントロールできなかった」と振り返ったように、二回以降は無失点に抑えたものの、4四球と制球も乱れた。この日のZOZOマリンは、最大風速16メートルの強風が吹き荒れる悪条件。割り引いて評価する必要はあるだろうが、ここまでの実戦登板4試合計10イニングで9四死球を与えている。昨季の与四球率は1.68。1試合で約1.7個しか四球を出さない佐々木の制球力を考えれば、異常な数字ではある。
「前回も前々回の登板後も自ら『真っすぐが抜ける』『コントロールがついてきてくれれば』と言及している。思うように抑えが効かない制球を気にして、ボールを置きにいっている印象があります。腕をしっかり振ってこそ、160キロの真っ直ぐも決め球のフォークも威力を発揮する。結果を気にせず、まずは腕を振ることだと思います」(前出の橋本氏)