巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

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「仮に3試合連続ゼロ封負なら、2012年以来の球団史上4度目の赤っ恥となるところでした。その12年は2位の中日に10.5ゲーム差の大差をつけて優勝。打線もチーム打率.256と活発でしたが、勝因はリーグ1位のチーム防御率2.16をマークした投手陣だった。内海、杉内らの先発陣に山口鉄や西村らのリリーフ陣も鉄壁。阿部監督が目指すチームの形がこれです。投手力を含めた守りの野球を標榜し、打線は水物と割り切っている。現在リーグ3位のチーム防御率2.40の投手陣が崩壊しなければ、攻撃力が劣っていても勝負になると見ているはずです」(巨人OB)

 別のOBによれば、

「一方で、チーム内では攻撃部門の責任者である二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチに対する風当たりが強くなっている。スコアラーがまとめたデータを基に狙い球や攻略法を指示していますが、結果が出ない。二岡ヘッドは二軍監督時代からベンチの指示とデータで選手を縛るところがあって、初球から待てのサインを出したり、打者有利のカウントでの凡打には厳しかった。今もその傾向があり、選手が委縮しているというか、ファーストストライクから積極的に打ちにいけない雰囲気があるのです。じっくり慎重に攻略するのもひとつの手とはいえ、選手が打席で後手後手に回っては本末転倒。梅雨に入り、暑い夏を迎えるこれからの時期、投手陣には間違いなくへばりが出る。打線が助けてやらなければいけないのですが……」

 いつまでも投手にオンブにダッコというわけにはいかない。

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