パリ五輪サッカー男子代表発表の舞台裏 メダルの勝算は…まさかの「OA枠不使用」「主軸抜き」
OA枠に関しては、以前から大岩監督は「起用したい」と明言。英プレミア・リバプールのMF遠藤航(31)、独1部ボルシアMGのDF板倉滉(27)、オランダ1部フェイエノールトのFW上田綺世(25)、ベルギー1部サンジロワーズ所属で大岩監督の鹿島監督時代の愛弟子であるDF町田浩樹(26)らの起用が噂されていた。
「遠藤に関しては、リバプールの監督が交代したばかり。チームを一時離脱しずらくなった。移籍交渉中と言われている板倉や町田は、この時期に代表に拘束した場合、移籍交渉に支障をきたす可能性も出てくる。協会としても、選手のステップアップの邪魔をするわけにはいかない。涙を飲んで断念したというのが本音でしょう」(六川氏)
主軸の松木、鈴木抜きでOA枠も使わない。大岩ジャパンは五輪本大会でメダルが取れるのか?
「五輪直前にOA枠の選手を入れても、必ずしもチーム力のアップに直結するとは限らない。中途半端にOA枠を使うよりも23歳以下の選手で本大会に臨むのがベターでしょう。OA枠よりも五輪世代のスペイン1部FW久保建英(ソシエダ)とデンマーク1部MF鈴木唯人(ブレンビー)を招集できなかったことが痛手。アジア王者としてパリ五輪に臨む日本代表ですが、パリでメダルを獲得するのは非常に厳しい状況です」と六川氏。
大岩監督は会見で「金メダルを目指す」と力を込めたが、パリではいばらの道が待っている――。