ドジャース、MLBが日本を足掛かりに目論む中国、インドの巨大市場開拓…アジアは世界人口の約6割
ドジャース・大谷翔平(30)の凱旋フィーバーに沸く日本開幕シリーズが大盛況だ。
すでにチケットは完売、グッズも飛ぶように売れているだけに、来日中のロブ・マンフレッド・コミッショナーも喜びを隠さない。大谷が出場した昨年のワールドシリーズ第2戦で、日本の視聴者数が1590万人を記録したことに触れ、「国境を超えて観衆を呼び込むことは、絶大なビジネスチャンスを生み出す」と話している。
野球の国際化を目指すMLBでは、アジア市場開拓に熱心だ。日本以外でも公式戦を行っており、昨季はドジャースとパドレスによる開幕シリーズを史上初めて韓国で実施した。日本、韓国と同様に、野球が盛んな台湾での開催も視野に入れているという。
アジアは世界の人口の6割を占めるとされる。そんな巨大市場をMLBが日韓台だけで満足するはずがない。当然、アジアの2大マーケットへの進出を企てている。
来日中の米放送関係者がこう言った。
「MLBが次のマーケットとして見据えているのが、人口で1、2位を争うインドと中国です。すでに中国では2008年に『チャイナ・シリーズ』と銘打ってドジャースとパドレスによるオープン戦を実施し、MLBが北京市内に駐在事務所やアカデミーを開設するなど、野球の普及、選手の育成に力を入れている。野球に似たクリケットが盛んなインドではトライアウトを実施し、選手の発掘を図っている。MLBは日韓台を足がかりに、中、印への進出を狙っているのです」