「断食でがんは治る」鶴見隆史著
“ホンマかいな”という話だが、酵素医療の第一人者である著者が、断食によるがん治療の仕組みと効果を解説。
断食ががんに効く理由としては、がん細胞を餓死させ、アポトーシス(自発的な細胞死)に導くことが挙げられるそうな。がん細胞は糖を餌にするといわれており、実際に血糖値が140を超えるとがん細胞が繁殖することが分かっている。断食を行うと、人間の体は糖ではなくケトン体という物質からエネルギーを生み出すが、がん細胞はケトン体を餌にできないため、アポトーシスに向かっていくのだという。
また、断食で腸が空になると善玉菌が優位になって腸管免疫が高まり、がんを撃退するのに役立つらしい。朝は梅干しとおろし野菜、昼は梅干しとフルーツなど、著者のお薦め断食法も紹介。
(双葉社 819円)