「未来の働き方を考えよう」ちきりん著
頑張っても報われないことの方が多くなり、“働くこと”に対して価値観を見直すサラリーマンが多くなっている。著者はそんな人たちに、「職業人生は2回ある」と提案する。
著者は大卒後、国内の証券会社、外資系企業でバリバリ働いてきたが、仕事の成果と利益を求められた二十数年と決別し、現在は2回目の職業人生を送っている。寿命が延び、働ける年齢も高くなる中、必要なのは、デキるビジネスパーソンになるためのノウハウなんかじゃない。組織と個人の関係性や家族のあり方を含めた本質的な働き方を考えることが大事だと説いている。
“節目”である40代がもっとも就職がうまくいくと語る著者。
収入や支出など「1回目」の経験からその後の将来を見据えられるからだ。現状に悩むサラリーマンに転職の希望を与える一冊。
(文藝春秋 1300円)