「男はなぜ女より短命か?」熊本悦明著
男性ホルモン医学の先駆者が、50歳から80歳の体に起こる変化について解説。
日本人の平均寿命は、男性が79歳で女性が86歳。寿命曲線を見ると50歳を過ぎた頃から男性の生存率がどんどん低下していくことが分かる。50歳以降の男性の死因のひとつに心疾患及び脳血管疾患があるが、これには血管を保護して動脈硬化を防ぐ性ホルモンの減少が大きく関わっている。女性でも50歳以降は性ホルモンが減少するが、男性ホルモンに比べて血管保護作用が非常に強力で、70代後半ぐらいまでは効果が消えず、血管系疾患が起きにくいそうだ。
男性が女性レベルまで長生きしたいなら、男性ホルモン値を持続させるタマネギやニンニクを食べるなど、さまざまな努力が必要なのだ。
(実業之日本社 1400円)