「オリーブの健康世界」松生恒夫著
イタリア料理などに用いられるオリーブオイルには、実にさまざまな健康効果がある。
オリーブの実を皮と種も丸ごと搾って作られるため、他の油にはないポリフェノールなども含まれており、抗酸化作用も高い。悪玉コレステロールを減らすオレイン酸も多く、動脈硬化や糖尿病、がんなどを防ぐ効果も期待されているのだ。
また、大腸疾患に詳しい内科医の著者によると、オリーブオイルには腸管運動を活性化させる働きもあり、便秘の解消に効果が高く、ダイエットにも有効だという。鶏肉などを焼く際に用いたり、サラダにかけたり、パンにつけて食べるのもいいが、寒い冬ならココアに入れて飲むのもいい。1杯のココアに、小さじ2杯ほど入れて飲むのがお勧めだ。
(河出書房新社 1600円)