「凪の残響」麻見和史著
江東区青海のショッピングセンター内の2カ所の店舗で切断された人間の指が立て続けに見つかる。
警視庁捜査一課の刑事・塔子らは、人ごみのなかでの大胆な犯行に、犯人像が絞り込めない。現場は住人がほとんどいない地域で、聞き込みでも収穫がない。翌日の深夜、犯人と思われる人物からの通報で海の森公園で被害者の遺体が見つかる。被害者の着衣から出てきたメモリーカードには、犯人からのメッセージが録音されていた。
捜査が進む中、5年前に右手の指5本が切断された白骨体が見つかった事件があったことが判明。塔子らは今回の事件との関係を疑う。
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