「天才科学者はこう考える」ジョン・ブロックマン編 夏目大、花塚恵訳
科学には時折、「例外」が生まれる。それは後に誤った情報だと判明するが、時折「本物の例外」が出現する。「本物の例外」は現状の見方に正当に異議を唱え、パラダイムシフトを推進し、それが科学的な革命につながる。
例えば、「大陸移動」説は当時の通常科学では「例外」と見なされた。ウェゲナーは20世紀の初めに、世界の大陸はすべて巨大大陸から分かれて移動したと唱えたのに、その説が受け入れられたのは50年後だった。
追求すべき「例外」とは、繰り返し反証が試みられているのに、誰もメカニズムが思いつかないという理由だけで無視され、それでも生き残っている「例外」である。
天才たちの151の視点を紹介する。
(ダイヤモンド社 1800円+税)