「キネマの天使 レンズの奥の殺人者」赤川次郎著

公開日: 更新日:

 亜矢子は、正木監督の新作映画の撮影現場でスクリプター(記録係)を務めている。ある日、時間になっても主演の納谷の代わりを演じるスタントマン・安井が現れない。亜矢子がスタジオで見かけた男性をスカウトして、無事にそのシーンの撮影が終わる。

 倉田と名乗った男性は実は刑事で、高級ホテルの一室で安井の他殺体が見つかり、捜査中だという。数日後、亜矢子は新人女優のエリから、妻子がいる安井と中堅女優の由美が一緒に車に乗り込むのを見たと聞く。

 その夜、匿名の電話に呼び出された亜矢子が撮影所の裏門に行くと、不審な車が駐車していた。乗っていたのは、何者かに刺された由美だった。

 映画監督になりたかったという著者が、映画への愛を込めてつづった長編ミステリー。

(講談社 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動