「日本酒外交」門司健次郎著

公開日: 更新日:

 元外交官の著者は、30代後半で、それまで敬遠していた日本酒のおいしさと魅力に開眼。以来、「国酒」である日本酒を広めようと赴任先の中東やヨーロッパ、カナダなどで「日本酒外交」を展開してきた。その体験から日本酒は、ワインやビールと同等の「世界酒」になる可能性を秘めていると確信する。そんな著者による日本酒推し本。

 研修先のフランスや初任地オーストラリアでのワインや、ベルギーのビールなど、まずはこれまで味わってきた各国での酒体験を紹介。そして衝撃的だった日本酒との出合いや、外交において重要な役割を果たす会食やレセプション、パーティーを舞台にした日本酒外交の実際、さらにユネスコ無形文化遺産登録を視野に入れた日本酒振興策の提案まで。

 日本酒の魅力とその可能性を説く。

(集英社 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853