「地球は生きている」巽好幸著

公開日: 更新日:

「地球は生きている」巽好幸著

 地球の中には溶けたマグマが詰まっていると教わった人も多いと思うが、それは間違いだとマグマ学者の著者は指摘する。

 もし、地下にマグマが詰まっていたら、地表はもっと熱く、水分が蒸発して海も川も存在せず、もちろん人類も存在していないという。地球の中はほとんどが固体だが、ただ固体といっても「流れている」のがポイント。

 5000度を超える高温状態の地球の中では、表層との温度差を解消するために対流現象が起こっており、この対流こそが地震や火山の活動、そればかりか地球が進化してきた大きな原因のひとつだという。

 地球、そして地球上で最も活動的な変動帯に位置する日本列島の成り立ちから、地震や火山の仕組みまで、やさしく解説してくれる科学講義。 (KADOKAWA 1166円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった