「超少子・超高齢社会の日本が未来を開く」長谷川敏彦、鎌田東二著
「超少子・超高齢社会の日本が未来を開く」長谷川敏彦、鎌田東二著
日本の医療制度改革の歴史分析などを行っていた長谷川は、年齢や世代を超え、高齢者と若者がチームとして支え合う社会システムを構築することが50歳からの人生が長くなった「超少子・超高齢社会」のモデルだと考える。それを高齢化社会先進国である日本から発信することが、ほかの国々から期待されている。
また、宗教学、哲学が専門の鎌田は、日本が医療において、世界に対して真っ先に果たす役割があるとすれば、それは宗教文化に基づいた自然生態倫理と自然生態美意識だと指摘する。
超少子・超高齢化が進む日本の未来について、医療と宗教の2人の研究者が対談。 (集英社 2200円)