絶望と恐怖 「ハクソー・リッジ」が描いた戦争のリアル
「周囲三百六十度から弾丸と手りゅう弾が飛んでくる、絶望と恐怖しかない戦場のど真ん中。そこで非武装の、いわば究極の反戦主義者というべき男が歴史に残る奇跡を起こすのです。目をそむけたくなるほどの苛烈な戦場描写が、ドスの勇気と気高さを際立たせており、見事な演出効果と感動を生み出しています」(前出の前田氏)
戦後、米軍と米政府はドスの行動に対して名誉勲章と最大限のリスペクトを捧げた。