人斬りから妖艶なベビーシッターに 大野拓朗の怪演が話題
大野は、2010年にホリプロが開催した「キャンパスター★H50」でグランプリを受賞し芸能界入り。その前年には、在学中の立教大学でミスター立教に選ばれており、デビューの仕方としては完全にアイドル俳優だったが、そうならなかったのは、大野の卓越したキャラクター力だ。
「2015年に主演したテレビ東京系のドラマ『LOVE理論』では、オタキャラのチェリーボーイを演じ、変顔のオンパレード。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』では、明るい性格ながらもクセのある若者役を演じました。NHK大河ドラマの『西郷どん』では、人斬り半次郎役で見事な殺陣を見せた上に、狂気な部分も持ち合わせた難役を好演。全くタイプの違う役をいくつもこなすことで、役者としてのキャリアを確実に伸ばしていった印象です。賀来賢人や佐藤健のような主演もできる個性派俳優として、今後もっとも期待できる俳優の一人です」(前出・弘世氏)
一度でもドラマを見た人は、「不憫」どころか、ギン=大野の魅力にたちまち虜になるはずだ。