白内障手術で重要…黒目の“ポンプ細胞”の数は足りているか

公開日: 更新日:

“50歳代になったら白内障手術をして、メガネなしの生活をする”

 日本では年間120万件以上の白内障手術が行われているため、それを当たり前のように考えている人が多い。

 しかし、いざ、病院に相談すると「あなたの目の状態では手術は難しい」と言われるケースが少なくない。

 その理由はさまざまだが、原因のひとつに角膜内皮細胞数の減少がある。白内障手術の名手で北里大学医学部眼科教室の清水公也主任教授が言う。

「うちには、他の医療機関が敬遠する、難度の高い白内障手術を必要とする人が多数訪れます。なかでも、よく見かけるのが角膜内皮細胞が減少したため、手術が困難だとされたタイプです」

 目の中央部分には光を透過する黒目(=角膜)がある。そこには血管がないため、涙から酸素を、目の中を循環する液体(=房水)から栄養を受け取っている。

 そもそも角膜は5つの層からできている透明の膜で、角膜内皮細胞はその一番内側にある。角膜は水分が染み込むと濁る。染み込んできた水を常にくみ出して、角膜の透明性を保つ、ポンプのような働きをするのが角膜内皮細胞だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭