指と手首が痛くて動かせない…「スマホ腱鞘炎」急増中

公開日: 更新日:

■原因は「使い過ぎ」と「使い方」

「『スマホ症候群』に気をつけて!」の著者で、「KIZUカイロプラクティック」の木津直昭院長は言う。
「指や手首を使いすぎることはもちろんですが、握り方や使い方が悪いと腱鞘炎を起こします。スマホを持つとき、多くの人は親指を本体の表側に出し、他の指は後ろ側から握って支えています。その際、指先ではなく、指の中腹に力を入れている。その状態のまま親指で画面を操作したり、反対の手の人さし指で操作をしているケースがほとんどだと思います。両手を使っている人はまだましですが、この握り方のまま片手でスマホを操作していると、通常時に物をつかむときに使う筋肉ではない筋肉を使うため、大きな負荷がかかります。そのうえ、長時間にわたって狭い可動範囲で反復した指の動きを続けることで筋肉や関節が酷使され、腱鞘炎を起こすのです」

 こうしたスマホ腱鞘炎は「ドケルバン病」と呼ばれている。親指を伸ばす筋肉である長母指外転筋と短母指伸筋が手首の背側で起こす腱鞘炎だ。症状が進めば、医師による治療や手術が必要になる。親指側を上にした状態で、親指を隠すように拳をつくり、手首を小指側(下側)に動かし、親指側を伸ばしたときに痛みがある人は要注意。悪化する前に手を打ちたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し