民主岡田代表は2度手術 「網膜剥離」はこんな人がなりやすい
注意すべきは「飛蚊症」と「光視症」だ。「飛蚊症は、糸くずのような黒いゴミが視線とともに移動するように見えるのが特徴で、網膜剥離のごく初期に見られることが多い症状です。光視症は暗いところでもチカチカとした閃光を目の中の決まった場所に感じます。これは、網膜が引っ張られて穴が開くときに生じる症状です。放置して剥離が始まると、周辺部から視野が欠けたり、物が歪んで見えるようになります」
剥離が網膜の中心部である黄斑まで進むと視力が低下し、失明に至る危険もある。早い段階で眼科で検査を受けた方がいい。
「治療は、剥離が小さい段階ならレーザーによる網膜光凝固手術を行います。網膜がある程度剥がれている場合は、硝子体を取り除いて網膜への牽引をなくす硝子体手術や、眼球にシリコーン製のバンドを巻いて牽引を緩める強膜内陥術が行われます」(清澤院長)
強い近視がある人は、手術を受けた後も気を付けたい。多くの硝子体手術を手がける竹内眼科クリニック(東京・台東区)の寺松徹氏は言う。
「眼球内の手術は、問題が起こりそうな箇所をすべて取り除くわけにはいきません。網膜剥離の手術も、1回ですべて問題なく治る確率は85%程度です。手術を受ける病院や医師によって変わりますが、10人に1~2人は再手術が必要になります。近視が強い人はもともと網膜が薄いので、手術で穴の周囲を凝固してもまた剥がれてしまうケースがあるのです」
網膜のダメージが少ない段階で手術を受けるためにも、早期発見が大切だ。