揉んでやせる! 理学療法士考案「ミオドレマッサージ」の威力
特に中高年は、筋肉を柔らかくすることに一層努めるべき。年を取ると筋肉量の低下に伴って男性ホルモンも減少し、動きが悪くなる。筋肉の硬さに拍車が掛かり、脂肪が蓄積しやすくなるのだ。
最もシンプルな方法は、筋肉の走行に沿って、手で強くさすったり揉んだりすること。滑りをよくするために、市販のマッサージ用オイルを塗るとベター。たとえばお腹をへこませたいなら、脇から胸に向かって、また肋骨の一番下の骨の脇からヘソに向かって、強くさする。脇腹の肉を強く揉む。たったこれだけ。
「ミオドレをやったことがない人は、筋肉がこわばっているので、最初は痛みでイタタタッと声が出るでしょう。でも、それを我慢して続けると、次第に心地良くなります」
■自分が想像する20倍の強さで
7つのくぼみを強く押す方法もいい。「あごの下」「鎖骨」「脇の下」「みぞおち」「お尻のえくぼ」「そけい部」「ひざ裏」だ。
「筋肉は、関節をまたいで“始点”と“終点”が骨に固定され、伸び縮みしています。7つのくぼみには、多くの筋肉の始点と終点が集まっていて、刺激することで、筋肉全体のこわばりが取れて、緩みやすくなります」