【脳血栓症】 気づくのが遅かったら脳梗塞になっていた
また、まっすぐ歩いているつもりなのに、いつの間にか意識なく足が勝手に左の方向に向かって歩いてしまう。不安になった舟橋さんは、以前、痛風の治療でお世話になった新宿区内の総合病院を訪ねた。
問診のあと、「CT検査」(コンピューター診断画像)のほか、「SPECT」(脳血流シンチグラフィー)という検査を受診した結果、担当医から告げられた。
「気づくのが少し遅れたら、脳梗塞になっていましたよ。よかったですね。現在の正確な病名は『脳血栓症』です。医薬治療を行いますから1週間ほど入院してください」
脳の血管が破れて出血する病気が「脳出血」。血管が詰まって血液の流れが悪くなるのが「脳梗塞」。脳の血管が狭くなったところに血栓(血の塊)ができるのが「脳血栓症」だ。
「医師の説明では、私の場合は血栓の程度が小さかったようです。これが大きく完全に血管が詰まってしまうと、酸素や栄養が供給されず、脳梗塞という病気になってしまう。こうなると、治療を行っても言語障害や手足に後遺症を残してしまうらしいですね。いやほんと、初期の段階で気がついてよかったですよ」