老いた親がよく転ぶ…それなら「治る痴呆症」の可能性あり

公開日: 更新日:

 老親がよく転ぶと思っていたら、認知症だった──。最近、分かってきたことだ。しかし、この“よく転ぶ認知症”の場合、「治らない」と落ち込む必要はない。手術で治るのだ。

 Aさんは、愛知県に住む60代の母親から「お父さんが転んで脚にヒビが入った」との電話を受け、週末に帰省した。

「最近、お父さんよく転ぶのよ。足腰が弱くなっているのかしら」

 文句を言う母親の横で、70歳を越えた父親は黙り込んでいる。健康に自信を持ち、積極的な性格で口達者な父親だっただけに、Aさんは違和感を覚えた。

 テレビのニュースを見て、「この政治家はなっとらん」と批判することが常だった父親。ところが、今は批判どころか、テレビを見ているうちに早い時刻から寝てしまう。これにも、Aさんは引っかかった。

 ただ、「年を取ったから仕方がない」という気持ちもあった。妻や会社の同僚からも、「ウチの親も急に老いが来た」「若い頃の勢いはなくなって当然」などと言われ、納得してしまった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」