あの“激痛”を少しでも和らげたい 「尿路結石」4つの疑問

公開日: 更新日:

Q2.結石が小さい段階で処置できないのか

 結石が小さければ、移動しても痛みが少ないはず。そう考える患者も多く、小さいうちに外科治療でさらに細かく砕いてほしいという要望もあるという。

「しかし、腎臓の奥の乳頭で作られた結石は、ある程度の大きさにならないとはじき出されません。乳頭にある段階でいくら細かく破砕しても体外に排出されることはないので、意味がない」

 尿路結石を治療するには、ある程度の痛みは覚悟する必要があるということだ。

■治療のタイミングは見逃さない

Q3.痛みが少ない治療法はないのか

 尿管結石の治療は、結石の大きさが5~6ミリ程度なら利尿剤や尿管拡張剤を服用し、水分を多く取るなどして自然排石を促す。しかし、7ミリ以上の結石や、1カ月以上も排出されない場合は外科治療を行う。

 大きく分けて、(1)体外から衝撃波を当てて結石を破砕し、尿と一緒に排出させる体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、(2)尿道から直径2~3ミリの棒状の細い尿管鏡を挿入して、結石を破砕したり取り出したりする経尿道的尿管結石破砕術(TUL)、(3)背中に約1センチの穴を開け、腎臓に内視鏡を挿入して結石を砕く経皮的腎結石破砕術(PNL)の3種類がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード