一定テンポ、フレーズ繰り返し…音楽で自律神経を整える

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■音楽を聴いてリラックス

 ここから逃れるにはどうすればいいか? 小林教授がイチ押しするのは「音楽」だ。

「外部から受けた情報によって生じる喜怒哀楽の感情で、自律神経をつかさどる脳の視床下部が作用します。そして、体が働き続けていれば“休め”、休んでいれば“働け”というサインを送り、自律神経のバランスを整えます。人間の脳は、音楽を本能的に『快』と感じるようにプログラムされています。つまり、音楽を聴けば、視床下部への刺激になり、自律神経の調整を促してくれるのです」

 小林教授は、CDで音楽を30分間聴いた後、自律神経の状態がどうなるかを測定した。すると、個人差はあるものの、交感神経と副交感神経の活動度が増し、バランスも改善。音楽を聴いた後、「リラックスした」「非常に心が落ち着いた」「元気が出た」という声が相次いだ。

「クラシックでもロックでもポップスでもジャンルは好みでいいですが、一定のリズムを保ち、同じフレーズを何度か繰り返す曲がベターです。音楽がなければ、メトロノームでもいい。さらに、初めて聴く曲をおすすめします。よく知っている曲では、それにまつわる思い出がよみがえり、時に交感神経のバランスを整えるのを邪魔することがある」

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