下町の生活習慣影響? 大阪・神戸が全国最悪のがん死地帯
関西圏(京阪神)のワーストは、言うまでもなく大阪市西成区。郡部(町村)を除けば、ぶっ千切りの全国1位です。日本人の平均よりも、1.3倍もがんで亡くなりやすいのです。しかし西成区だけが悪いわけではありません。実は大阪市と神戸市は、全国最悪のがん死地帯になっているのです。大阪市内の24区すべてで、がんの標準化死亡比が100を超えています(西区の104.4が最小値)。しかも半数を超える14区で、120を超えているのです。また神戸市では、長田区、兵庫区のほかに中央区で113・1という高い数字を示しています。関西圏は全体的に、肺がんと肝臓がんの数字が高くなっています。飲酒と喫煙や、肝炎などが主な原因かもしれません。
中京圏では、名古屋市の下町エリアが比較的高い数字を示しています。しかし首都圏や関西圏と比べると、全体的に低めの数字になっています。ワースト1位の名古屋市港区が、関西10位の大阪市大正区より低いのです。
名古屋の下町エリアは胃がんと肺がん、その他の地域は大腸がんの数字が高めです。