著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

下町の生活習慣影響? 大阪・神戸が全国最悪のがん死地帯

公開日: 更新日:

 関西圏(京阪神)のワーストは、言うまでもなく大阪市西成区。郡部(町村)を除けば、ぶっ千切りの全国1位です。日本人の平均よりも、1.3倍もがんで亡くなりやすいのです。しかし西成区だけが悪いわけではありません。実は大阪市と神戸市は、全国最悪のがん死地帯になっているのです。大阪市内の24区すべてで、がんの標準化死亡比が100を超えています(西区の104.4が最小値)。しかも半数を超える14区で、120を超えているのです。また神戸市では、長田区、兵庫区のほかに中央区で113・1という高い数字を示しています。関西圏は全体的に、肺がん肝臓がんの数字が高くなっています。飲酒と喫煙や、肝炎などが主な原因かもしれません。

 中京圏では、名古屋市の下町エリアが比較的高い数字を示しています。しかし首都圏や関西圏と比べると、全体的に低めの数字になっています。ワースト1位の名古屋市港区が、関西10位の大阪市大正区より低いのです。

 名古屋の下町エリアは胃がんと肺がん、その他の地域は大腸がんの数字が高めです。

【連載】大都市圏なんでも健康ランキング

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  2. 2

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  3. 3

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  4. 4

    広島先発投手陣に忍び寄る疲労の影…9月は防御率が大幅悪化

  5. 5

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  1. 6

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 9

    貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端

  5. 10

    《柳田悠岐 #2》人並み以上のスピードとパワーを兼ね揃えていたがゆえの落とし穴